ブックタイトル塾新聞 2014年第3号
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塾新聞 2014年第3号
塾新聞2014年(平成26年)5月1日 第3号4■奥様が塾長教室の入口からすでに指導風景がはじまっていた。「ここをもう一度やり直してごらんなさい」優しいけれどもしっかりと生徒の目を見つめてそう伝えていたのは、この「くじら塾」の北山あさえ教室長。席が足りなくて受付で生徒たちに指導していた。「今日は朝九時半から試験のやり直し会なのです。試験で間違いの多い子が来て問題のやり直しをみてあげています」こう説明してくれたのが、この塾のオーナー(代表)である北山義晃先生であり、あさえ教室長とはご夫婦だ。「原則として、日月がお休みで、火曜から土曜まJR札幌駅から地下通路を二〇分ほど歩いて地下鉄東西線に乗り、白石駅を目指す。碁盤の目のようになっている広い通りから少し奥まった道路沿いに「くじら塾」があった。塾・予備校2015年度版産業と会社研究シリーズ⑪教育ジャーナリスト 千葉誠一・監修四六判並製・232ページ 定価(本体1300円+税)産学社 〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-20-7 水道橋西口会館TEL 03-6272-9313 FAX 03-3515-3660※全国主要書店にてご購入ください。あるいは当社に直接お申し込みください。民間教育で大きな役割を担う塾・予備校業界各社の戦略を紹介。河合塾マナビス、木村塾、早稲田アカデミー、城南進学研究社、進学プラザグループ、うすい学園、練成会グループ、佐鳴予備校、英進館、名進研グループ、中萬学院グループ、eisu group、誉田進学塾、野田塾、栄光、エドベックを掲載。好評発売中!見学したい塾北海道札幌市 くじら塾(パシフィック・セミナー)で全学年(小学四年生から高校三年生)、無学年制でやっていまして、小学一年生から小学三年生までは独自プリントと新村教育研究所の練習帳シリーズを使って指導しています」■北山先生は ドリルの著者でもある低学年のコースでは、独自教材を使っているが、実は、その教材は北山義晃先生の著書である。偕成社から出版された「よむ、かく、わかる! さんすう教室」の入門編から最上級編までの五巻セットだ。「自分で言うのは宣伝するみたいで恥ずかしいのですが、これが、くじら塾オリジナル文章題の教材です。元々これは、文章題の文太郎という小学生向けの能力トレーニング・右脳開発・論理的思考力を鍛えるための文章題プリントで、塾で使っていたものを本にしたのです」この「さんすう教室」は、足し算、引き算、掛け算、割り算などといった枠を越えて、図の中で考えていく習慣を身につけるために役立つという。また、カレンダーやつるかめ算、より・以上・以下など、子どもたちの間違えやすいところを集めており、小学生全学年が対象となっている。北山先生は、塾の指導や保護者との面接だけでなく、著者として講演などもこなしている。「お招きがあれば、全国どこにでも伺うことが可能です」■百年後の北海道を 祝福する塾北山先生は、勉強面からだけでなく子どもたちの人生まで関わる仕事としての意識を持ち続けている。「まだ正職員三名で二校目が生まれたばかりの小さな塾ですが、もっと子どもたちの精神面に深く入り込みたい。時間と労力を少しずつ生徒一人ひとりにもっとかけてあげたい。そして、百年後の北海道を祝福する塾でありたい……そう思っています」大阪に生まれて東京に育ち、そして今国内で最も寒い北の大地で塾を開いたが、「冬過ごしやすい」と北山先生は言う。そして、「今度こそ夏の合宿を二泊三日でやりたい」と燃えている。「生徒それぞれの幸せを掴んで欲しいので、そのために私たちがやれることは何でもやりたいのです!!」丁寧に教える北山あさえ教室長個別指導中の北山義晃代表●くじら塾(パシフィック・セミナー)〒003-0025北海道札幌市白石区本郷通4丁目北8-15くじらビル?011-868-8808(二校舎目の澄川教室は開校したばかり)芳村 自由が丘駅前校の教室長として、主に幼稚園児から中学生までを指導しています。仕事のやりがいは、子どもたちの人生に関わる重要な役目を担っていること。「先生と出会ってよかった」と言われて涙をこらえるのに必死でした。神田 中学受験指導部の啓明舎小石川校で、小学生に国語と社会を指導しています。子どもだった生徒が卒業後に顔を見せに来て、成長した姿を見るたびに感激します。大久保 城南予備校の横浜校で、進学プロデュー神田 今後、人間力の育成など、塾や予備校に対する期待は高まってくるはずです。私たちの使命は、日本の未来を変えていく子どもたちを育てていくこと。そのぶん、仕事のやりがいは増してくるでしょう。芳村 東京オリンピックの開催に向けて、日本の国際化は今まで以上に進むのではないでしょうか。英語力は当然として「知識の詰め込み型教育」からPISA型のサーを務め、講師として高校生に英語を教えています。教え子が第一志望の大学に受かった時がいちばんうれしいですね。森山 土気校の副教室長として、小中学生に国語と社会を教えています。伝えたいことが生徒に伝わった瞬間、やりがいを感じます。武田 高校受験指導事業部の藤沢スクールで、講師を務めています。小中学生に英語を教えています。生徒が壁を乗り越えてくれると、喜びがこみ上げてきます。「先生と出会えてよかった」の一言に感動国際化は教育業界のチャンス教育とは、子どもたちと日本の明日を変える仕事注目される塾・予備校五社の社員による座談会座談会のテーマは「教育業界で働く魅力と教育の未来」。参加者はeisu group の芳村俊明さん、さなるの神田俊和さん、城南進学研究社の大久保力さん、誉田進学塾の森山忍さん、中萬学院の武田由比子さん。「思考力」を養成する本物の教育が、教育業界にますます求められてくると思います。大久保 これは私たちにとって絶好のビジネスチャンスといえます。塾や予備校は、時代の動きに学校よりも迅速かつ柔軟に対応できるからです。森山 デジタル機器の普及もあり、子どもたちの様子も変わってきています。地域のニーズにもそれぞれ特性があります。塾や予備校が調査や研究を重ね、現状に合わせたシステムやサービスを提供していく必要性がさらに生じてくるでしょう。武田 英語以外の教科でもコミュニケーション能力が求められてくると思います。国語や数学の勉強も、人の考えを十分に理解した上で、自分の考えを伝えていくことにつながるはず。学べば学ぶほど、人と人がもっともっと分かり合える時代が来たら素晴らしいですね。写真右から、さなるの神田俊和さん(34歳)、eisu groupの芳村俊明さん(41歳)、中萬学院の武田由比子さん(25歳)、誉田進学塾の森山忍さん(29歳)、城南進学研究社の大久保力さん(29歳)。※取材時の年齢