ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
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リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
Ⅰ-6とより、隠ぺいされて見えない部分の把握には十分な調査が必要である。特に、共有部分の躯体のひび割れ、すき間、雨漏り、共有配管の劣化、水漏れなどには注意し、これらに問題がある場合は、これらを放置してリフォームを行うことができないので、管理組合に報告するとともに適切な対応が必要となる。現状を正確に把握・診断し、発注者の要望とを照らし合わせ、最適なリフォームのあり方を相談・選定していく必要がある。(5)工事段階での課題発生事前に現状把握と診断を行っても、実際の工事段階でないと隠ぺい部分の詳細や劣化状態、損傷具合など分からない部分もある。その他にも予期し得ない事がらが発生することも考えられる。これらの内容によっては、当初の設計どおりに工事をできない場合も想定される。このため、事前に発注者と発生した場合の対処方法について取り決めをしておく必要がある。2-1-4 工事段階の注意点(1)作業場所リフォームを行う場合、専有部分のみで作業を行うことは困難である。マンションの出入り口、共有エレベーター、共有廊下、共有階段などを使用せざるを得ない場合がある。この場合、居住者の通行や安全確保、騒音、粉じん、片付け、清掃などに細心の注意が必要である。そのため、リフォーム工事に先立ち作業場所の状況を十分に把握しておく必要がある。(2)資材置き場リフォーム工事内容によっては、資材置き場を必要とする場合がある。その際は、事前に調査し、資材置き場を確保しておく必要がある。(3)資材の運搬リフォーム工事の資材運搬は、1階部分リフォームを除けば、ほとんどの場合、エレベーターや共用階段を使用せざるを得ない。(4)廃棄物の処理リフォーム工事に伴って発生する建設廃棄物には、一般廃棄物と産業廃棄物とがある。生活ごみではないので、施工者が持ち帰り処分することを徹底しておく必要がある。工事内容や規模によっては、建設リサイクル法により分別解体や再資源化等の義務付けが定められているので注意が必要である。