ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
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リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
Ⅰ-1295)塗装用工具塗装に用いる塗装工具は常に清浄にし、使いやすい状態にしておく。①はけはけは用いる塗装材料の性質に応じて作られたもので、塗る個所に適した形状、並びに毛質のものを使い分ける。②ローラーブラシローラーブラシは用いる塗装材料に応じたローラーカバーの種類と塗る個所に適した形状のものを選択する。6)養生塗装工事における養生作業は、塗り作業以前に周到に計画してこれを行わなくてはならない。①必要以外の物や部分を汚したり、損傷を与えないための保護並びに塗り上がった塗装面に傷や汚れをつけず、完全塗膜を完成させるための保護処置である。②通行人や他の物件に塗料が飛散したものを付着させない、養生作業が完全に行われることによって、飛散公害を防ぎ、塗装作業の能率をあげ、かつ品質を向上する。7)塗料の調合塗料の調合というのは、入手した塗料を使う直前に塗りやすいようにシンナー、又は水を加えて粘度を調整して塗る準備をする作業。すでに調合された塗料であっても、それは標準的な調合であって塗られる素材の材質、温度、湿度の工程や塗装工法が刷毛塗か、ローラーブラシ塗りか等の条件によって使用する直前に調整する必要がある。一般に、うすめ過ぎると塗膜が薄くついたり、流れたり、その他塗膜の性能が低下する原因となる。また、粘ちゅう度が高すぎると作業性が悪く、刷毛目が立ってきれいな塗膜を得られない等の欠陥を生じる。8)塗料の調合被塗装物の素材の不良によって起きる欠陥は、吸収性の大きな材質、水分の含有、付着物の汚れなどが原因となって塗膜に欠陥を生ずる。一例をあげるとモルタル、プラスター面などが乾燥不十分のうちに塗装すると、アルカリを含んだ水分のために、ふくれ、はがれ、退色などの塗膜を劣化させる原因となる。防止策としては素材を十分乾燥させ、モルタル水分計、(PHメーター)などを用いて水分、アルカリ度を測定し、含水率8%以下、PH9以下で塗装可能時期を判定する。(シーラーを使用する場合はこの限りではない。)