ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅰ-141(d)改良圧着張り圧着張りの欠点である塗置き時間の影響による接着強さのむらの問題を解決するために、下地側とタイルの裏面の両方にモルタルを塗って張付ける方法で、いわば圧着張りと改良積上げ張りを併用した工法である。この工法は比較的広い外壁面の外装タイル張りに適用される。接着力は良好であり、白華の心配もなく、現在の手張り工法の中では最良の方法と考えられるが、作業性は圧着張りに比べてやや劣る。(e)圧着張り精度よく作られたモルタル下地に、混和剤入り張付けモルタルを塗り、タイルをもみ込むように押し付け、大トンの柄やたたき板などでしっかりとたたき込んで張付ける工法である。白華防止を目的としてモザイクタイル張りの施工法を参考に開発された。この工法は、内装タイルでは200mm 角以下のタイルに適用され、外装タイルでは二丁掛程度以下のタイルに採用される。施工能率がよいので、工法の本質を十分理解せずに施工すると、施工環境・塗置き時間の影響による接着力のばらつきが生じる。特に、外壁はこの影響が大きく剥離の原因となるため、下地の水湿し、タイルのたたき込みを十分行わない、塗置き時間を短くすることを心がけ、貼り付けモルタルがやわらかいうちに施工することが大切である。(f)モザイクタイル張り平らで均一に塗られたモルタル下地に張付けモルタルを塗り、たたき板などを用いてモザイクタイルをたたき押えをして張り付ける工法である。この工法は、モザイクタイルに適用される。従来から行われている方法で、能率はよいが、塗置き時間の影響を受けやすいので十分注意を要する。