ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅰ-142(g)密着張り(ヴィブラート工法)張付けモルタルを下地に塗付け、専用の振動工具(ヴィブラート)を用い、タイル面に振動衝撃を与えて張付けモルタルにタイルを埋め込むようにして張付ける工法である。このとき、目地部に盛り上がったモルタルを目地ごてで押えて、タイル張りと同時に目地を仕上ることも可能である。タイル面に衝撃を与えることで、塗置き時間の影響を少なくする。この工法は、外装タイルの小口平から四丁掛程度のタイルに適用する。(h)直張りコンクリート躯体にモルタル下地をつくらないで、躯体に直にタイルを張る工法である。モルタル下地がなくなるため、コンクリート躯体と下地の間で剥がれることがなく、それだけタイルの剥離の危険性が少なくなることが期待されて開発された工法である。この背景には型枠の改良やコンクリート打設の技術が向上し、コンクリート面の精度が向上したことがあげられる。この工法は外装タイルでは圧着張り、密着張り、改良圧着張り、改良積上げ張り、モザイクタイルではモザイクタイル張りに採用可能である。タイル仕上りはコンクリート面の精度に左右されるので、コンクリートは精度良く打設する必要がある。一例として、コンクリート躯体に直に改良圧着張りを行う「直改良圧着張り」を上に示す。(j)接着材張り接着剤を専用のくし目ごてを用いて塗布し、ほぼ圧着張りと同様の工程でタイルを張る工法である。モルタルを用いた圧着張りよりも適用できる下地の範囲が広く、モルタル下地はもとよりボード類まで採用できる。ボード類の下地には、この工法でのみタイル張りが可能となる。一般に接着の信頼性が高く、作業性も良好である。この工法は内壁へのタイル張りに適用される。使用環境によって適切な接着剤・下地を選ばなければならない。