ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅰ-184(3)ビニル床タイルの基礎知識1)種類(a)ビニル系床タイルビニル系床タイルは、JIS A 5705「ビニル系床材」において表のように分類されている。ビニル系床材は、形状によってタイルとシートに区分され、床タイルの種類をホモジニアスビニル床タイルとコンポジションビニル床タイルに区分している。また、コンポジションビニル床タイルは、へこみ量によって半硬質と軟質に細区分されている。床タイルの種類種類バインダー含有率(*1) 記号ホモジニアスビニル床タイル(*2) 30 以上HTコンポジションビニル床タイル半硬質30 未満CT軟質30 未満CTS(*1)バインダーは、ビニル樹脂、可塑剤及び安定剤からなる。(*2)ホモジニアスビニル床タイルには、ピュアビニル床タイル(充填材を含まないもの)及び積層ビニル床タイルを含む。①ホモジニアスビニル床タイル(HT)バインダー含有量が多く、充填材が少ないことから、半透明性や透明性を生かし、デザインや色調を強調する材料として使用されている。特徴としては、意匠性に富み、耐摩耗性、耐薬品性に優れるが、反面、比較的高価な床タイルであり、寸法変化が大きいために接着強さの大きい溶剤形接着剤の使用が必要不可欠である。また、耐シガレット性が劣り煙草の焼け焦げ跡が残ることなどがあげられる。この床タイルは、テラゾチップやマーブル調が主流で、いずれもプレス成型によるものが主体である。②コンポジションビニル床タイル(CT)半硬質タイプは、硬くて脆い、耐磨耗性に劣る、冷たいなどの欠点を有するが、生産面での加工性が良く、大量生産が可能なために価格が安い。また、施工性、寸法安定性、維持管理の容易さに優れることから、ビニル系床タイルのなかで最も普及している材料である。③コンポジションビニル床タイル(CTS)材質的には半硬質と同じであるが、バインダー量を多くし、意匠性の改善を図り付加価値を高めている。スルーチップタイプやエンボス加工されたものが一般的である。(b)接着剤床タイルを下地に張付けるための接着剤は、床タイルの種類、施工時の下地条件、施工後の使用条件に応じて、それぞれに適した接着剤を選択する必要がある。