ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
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リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
Ⅰ-2044-2-11 雑工事(1)保温(グラスウール)の基礎知識ガラス繊維を熔融して、毛髪の1/20~1/25 の太さの細かい繊維にしたもの。特別の接着剤でフェルト上に成型したのが「住宅用グラスウール」。1)特徴①弾力性:グラスウールは弾力性に富んでいるので、梱包時は1/4~1/6 に圧縮している。施工時に梱包を開けると、弾力によって厚さがもどり、断熱材にとって重要な規定の厚さが保たれることになる。②施工性:グラスウールの特長の一つとして、「軽く」て、「柔軟」なことがあげられる。たとえば、100mm 厚の住宅用グラスウールは、1㎡当たりわずか1kg(1坪分なら3.3kg)である。高い所で施工するにしても仕事が楽で、天井などでも、それほど丈夫な吊り木はいらない。また、柔軟性があるので、狭い所でも押し込みやすく、間柱の間でも少し大きめの寸法でも押し込むことができるし、隙間ができにくい。③圧縮梱包のメリツト:1/4~1/6 の大きさに圧縮してあるため、倉庫でも、現場でも置場が有効に利用できる。また運搬も同様で、1.6m×3.1mのロングボディーのトラック(2トン車)には、約1,000㎡分(約300 坪分)が積み込める。④吸音性と防音効果:グラスウールは繊維質の材料なので、優れた断熱性と同時に音を吸収する効果があり、戸外からの騒音をやわらげたり、また室内のテレビやピアノの音が外へもれるのを弱める。建築基準法では、共同住宅の各戸間の界壁の遮音性能を向上させるため、グラスウールなどを使用することを規定している。