ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅰ-212(4)点検口1)天井点検口一般ビル建築をはじめとして最近の建物における天井施工は、各階のスラブ(天井スラブ)の下に木製天井下地、鉄骨天井下地、あるいは軽量鉄骨天井下地などで天井構造を作り、これに各種の天井板を張って天井仕上げを行うのが一般的で、この天井スラブと天井仕上げ面との間の空間(天井内部)に給排水設備、報知器などの防災設備、空調設備、照明設備などいろいろな設備機器が集中して収められている。また、天井裏のスペースは最小限の寸法で多様化しているが機器の点検には、天井裏に作業者が入って行うことは困難であり、内部点検は天井面から行うことになる。(a)機能①点検口の開閉が容易に出来ること天井の点検作業は脚立の上などの高所の作業となるため、その開閉方法は簡単でなければならない。また点検時には天井裏のほこりなどで作業者の手がよごれるので、開閉はできるだけ簡単にできて、その周辺の天井仕上げ材をよごさないことが望ましい。②堅牢であること点検作業は定期的に点検を行うため、天井点検口の開閉は頻繁に行われる。開閉が無理なくスムーズに行われ、点検口の耐久性はもとより、周辺の天井仕上げ材を破損しない構造と取り付けがなされなければならない。③現場の条件に適応した均一な製品であること天井仕上げ材や天井下地構造の多様性にも適応できることが望まれる。④天井材との納まりが良く隙間が最小限であること⑤天井仕上げ材との調和がとれていること天井面に設けられる他の機器(換気装置、照明器具)との調和がとれ、取り付け後も、汚損せず天井面の美観を損なわないこと。⑥取り付け後、落下などの危険性があってはならない天井面に取り付けられるため頭上からの落下はあってはならない。⑦メンテナンス性にすぐれていること(b)規格寸法天井仕上げ材の規格寸法に準じているものが多い。使用する場合には規格寸法のものを使用することが安価(経済的)である。寸法(mm)454×454、606×606、303×303、303×606(c)納まりと施工方法現在では規格寸法製品を使用することが一般的である。異形寸法が必要な場合には天井伏図作成と同時に発注し、工事進捗に支障のないようにしなければならない。天井仕上げ材との関係については同一仕上げ材が対応できるものが多いが、天井面の納ま