ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅱ-1セルフメンテナンスサービスの必要性新規の建設需要が停滞する中で、老朽化したインフラ・建築物等の補修補強・維持修繕等のメンテナンスと呼ばれる分野は建設マーケット全体に占める割合が増加傾向にある。メンテナンスレベルの分類として、専門家の技術・技能を有する補修補強等のメンテナンス分野と、住まい者自身が行う維持修繕等のセルフメンテナンス分野がある。本事業が対象とするメンテナンス分野は、後者の事項を新規のサービス業として捉える。その背景として、高齢世帯の増加や設備等の多種多様化があげられる。簡単な電球の交換作業やドア蝶番の不具合修繕作業などは、高齢の住まい者にとって難しい作業である場合がある。また、ライフスタイルの多様化などにより、修繕方法が分からない、維持修繕作業が億劫と感じる住まい者もおり、住まい者の代わりにこうしたニーズへの対応が可能な技能労働者が求められている。セルフメンテナンスサービスは、専門的な内装工等とは違い技能の習得に時間がかからないため、多種多様な人々が参入でき、新たな雇用機会の創出が見込める分野であると言える。しかしながら、対象となる工種(個別トラブルのサービス内容)が多岐にわたることから、一度にすべてのサービス内容をマスターすることは困難である。このため、新規参入を促すとともに、多岐にわたるサービス内容に対応できる技能を有した技能者の養成が必要である。