ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅱ-71-2-4 建具(1)ガラス住戸の窓やガラス戸は、マンションの壁や柱と同じ共用部分となっている。ただし、日常の管理は各住戸者が預かるため、破損などの際には個別に負担することとなる。ガラスは、建物の高さや形状により受ける風の大きさが違い、また延焼防止の役割もあるため、設置場所ごとに建築基準法の規定に適合した厚さと種類が選ばれている。破損などにより交換する際には、厚さやガラス種類を確認して、同じ物に交換すること。ガラスには様々な種類があるが、1枚だけでできた「単板ガラス」を使用している場合もあるが、最近は「複層ガラス」を使用しているマンションも増えている。最近では、他の種類も特性にあわせて使われるようになっている。①単板ガラスの種類○「透明フロート板ガラス」:一般的に使われている透明な板ガラスである。○「型板ガラス」:表面に模様が入ったガラスです。明るさは通すが、内外の見通しはできないので、視線をさえぎる場合に用いる。○「網入り透明ガラス」:建築基準法で定められた建物の延焼を防ぐ所に使う金属線入りの透明で見通せるガラスである。誤解されることもあるが、防犯的には意味がない。○「網入り型板ガラス」:「網入り透明ガラス」と同じように延焼を防ぐ所で、廊下に面した窓など視線を遮りたい場合に使われる金属線入りのガラスである。②複層(ペア)ガラス2枚のガラスをわずかに離して周囲を密閉したガラスである。内部に封じ込めた気体のために優れた断熱性能を発揮するため、省エネや結露防止に有効である。③合わせガラス2枚のガラスの間にビニール系合成樹脂などを挟み併せて1枚としたガラスである。割れたときの飛散を防ぎ、耐貫通性能に優れているため、安全対策や防犯に有効である。(2)障子窓の内側に取り付けられた障子は、室外からの視線を遮り断熱性を高めるといった直接の効果のほか、落ち着いた和室の雰囲気づくりに役立つ。通常の障子は燃えやすいため、窓の位置によっては、建築基準法の定めにより、建具(サッシ)は木材ではなく、アルミなど金属製のものが使われているものもある。紙の張り付けも普通の糊では付きにくくなっているため、このような障子では障子紙は防炎製品を、枠は同等の品を使用すること。