ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

ページ
257/286

このページは リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト の電子ブックに掲載されている257ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅱ-182)フローリングにキズをつけてしまったフローリング材を使ったリビングなどの床は、キズが比較的付きやすい部位である。キズそのものは小さくても、気が付いたら早めの補修をしておく。【キズ補修に使用する物】ヘラ、カッター、ドライヤー、手袋、マスキングテープ、サンドペーパー(#180~240)、当て木、ウェス、フローリング用のキズ補修剤(クレヨン、粘土・パテタイプ)、塗装用補修剤(ペンタイプ)など(a)引っかけたり、こすってできるキズ①キズの付いた箇所に合わせて、フローリング用のキズ補修剤(クレヨンタイプ)の色を選ぶ。色は、補修する箇所のフローリングの色より、やや濃い目を選ぶと良い。ドライヤーで補修箇所を温めて、キズに直角に補修剤を塗り込むと、キズの中まで補修剤がよく入り、慣れていない人でも楽に作業が進む。②はみ出した補修剤は、硬くならなうちにヘラですき取り、ウェスで拭き取る。(b)下地が見える深いキズ①フローリング用のキズ補修剤(クレヨンタイプ)を、キズの大きさに切り取っておく。②キズの上に補修剤を押し当て、ドライヤーで溶かしながらヘラなどを使いキズの中に埋め込こんでいく。③はみ出した余分な補修剤は、硬くならないうちにヘラで除去し、ウェスで拭き取る。(c)大きなキズは粘土やパテを利用①キズの付いた周りのごみ、へこみに残った塗料などを除去し下地を整え、その周囲にマスキングテープを張る。②キズを隠すのに適量の粘土・パテを切り取り、手袋を着用してからよく練り合わせてキズに埋めていく。パテの表面が軟らかいうちに、先を水などで濡らしたヘラ、あるいはスプーンを使って平らにならすと、きれいに仕上がる。③仕上げ作業は、パテを埋め込んでまる1日置いてからサンドペーパーで仕上げる。マスキングテープは仕上げ作業のあとに剥がす。パテなどでキズを補修した箇所に、フローリング塗装用の修正剤(ペンタイプ)で周囲の目に合わせて木目を書き加え、きれいに見せる。3)クッションフロアにキズやこげ跡を作ってしまった水や汚れに強いクッションフロアは、キッチンなどでよく使われているが、火や熱に弱いという欠点がある。タバコの灰が落ちただけでもコゲ跡が付いてしまうことがある。コゲ跡が付いてしまった時は、次のような方法で対処する必要がある。