ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅱ-204)カーペットにこげ跡を作ってしまった植毛で直す。たばこ等による、小さなコゲ跡程度なら、歯ブラシで擦ることで改善されることがあり、下の①の作業だけで済む。酷いコゲ跡については、他の部分から毛足を持ってきて、植えこむ。①余計なコゲかすは歯ブラシで擦り、取り除く。②カーペットに近い毛糸を用意し、カーペットの毛足より長めに切る。毛糸の用意が無い場合は、家具の下などの隠れているところからカーペットの毛足を切り取って使用する方法もある。③楊枝などを使用して、毛を木工用の接着剤で1本ずつ丁寧に植え込んでいく。④接着剤が乾いたら、カーペットの毛足の長さにあわせて、はさみで切りそろえて完成。5)カーペットにシミをつけてしまったシミが出来たらすぐに処置をすることがシミ跡を残さない秘訣である。ベンジン、粉末の中性洗剤(1%の水溶液にして使用)、瀬戸物の小皿、水、ティッシュペーパーを用意して、下記の順に作業を進める。①事前に、紙・布・ヘラなどをつかって、シミの成分をとれるだけ取り除いておく。②シミ取りをする部分に掃除機をかけて、細かいチリやほこりを取り除く。③ティッシュペーパーを細かく丸めたものにベンジンを染み込ませ、シミの部分に軽く押しつける。そのまま2~3秒待ってベンジンを良く染み込ませる。④乾いたティッシュペーパーを丸めたものをやや強く押しあて、ベンジンと汚れを一緒に吸い取るようにする。ティッシュペーパーを取り替えながら、汚れがしっかり取れるまで繰り返す。⑤ベンジンによる輪ジミができないようにするため、丸めたティッシュペーパーに洗剤の水溶液をつけてそれを押しあて、また乾いたティッシュペーパーで吸い取る。⑥最後に、洗剤を完全に取り去る作業。ティッシュペーパーを丸めてきれいな水をたっぷりしみこませ、シミをとった部分に押し当てる。⑦乾いたティッシュペーパーを丸めて吸い取る。これを繰り返して、水分を完全にとり去るようにする。⑧湿気や洗剤などが少しでも残っていると輪ジミになってしまうため、⑥~⑦の作業をもう1度繰り返す。周辺も含めて毛足をかきわけながら、乾いたティッシュペーパーをしっかりと当てること。※カーペットなどを傷めるのでドライヤーなどは使用しない。※ベンジンには引火性があるので、瓶を倒したりしないよう使用する度にこまめにフタを閉め、使用中は部屋の換気を行うこと。※ベンジンを使用するため、作業中使用済みのティッシュペーパーは放置せず、一時的に瀬戸物の小皿等に捨てる。小皿は、プラスチック性ではなく必ず瀬戸物を選んで使用する。