ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅱ-442-3-12 空調換気(1)換気扇は回っているのに、換気されない逆流防止弁をチェックして見る。キッチンや洗面所の換気扇は回っているのに、換気能力が低いといった場合がある。まず、居間などにある吸気口が閉まっていないか確認する。それでも改善されない場合、換気のための逆流防止弁という弁を調べる。ここが開かなくなることも原因の一つである。この出口のなかを覗いてみると、まずダンパーが見える。火災が起きた時にはダンパーがバチンと閉じ、小さな防火扉の役目を果たす。普段の生活でダンパーが閉じることはまずない。問題の逆流防止弁はダンパーの奥にある。逆流防止弁は排気される空気を外へ逃がす代わりに、戸外からの空気が中へ入ろうとすると閉じる仕組みになっている。キッチンの排気口に設置されている逆流防止弁にレンジフードファンからの油が溜まって固まり、開閉がうまくいかなくなることがある。①換気の出口は2つ(大型物件では出口は3つ。)以上ある場合がある。大きい方がキッチンからのもので、こちらの逆流防止弁がふさがってしまう可能性がある。②ダンパー。合わせ目の金属部分が火災のときには溶け、管が閉じるようになっている(法規上ダンパーが不要になっている場合もある)。③ダンパーの奥にあるのが図の逆流防止弁。これは内側から見た状態である。④外からの空気はこのように遮断される。この部分に料理の油が付着したりして、開閉が思うようにいかなくなることがある。直す方法としては、ダンパーを取り外して掃除することも可能であるが、専門の業者に依頼した方が確実である。