ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
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リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
Ⅰ-40(2)鉄骨造の特徴1)長所①鉄筋コンクリート造に比べ軽いので、大スパン構造や高層建築が可能である。②粘り強いので耐震的に有利です。特に「柔構造」に適しているので「超高層建築」に広く用いられる。柔構造は、地震が発生したとき、構造物がゆっくり、しかも大きく揺れるようにした耐震構造である。③鋼材は曲げ加工が容易で、アーチなどの形を自由に造ることができる。④接合は、リベット、高力ボルトまたは溶接により強固にできる。⑤組み立てや解体が比較的容易であり、建築の工業化工法にも適している。2)短所①火熱に弱い欠点がある。鋼材は「不燃材」である。しかし、高熱では著しく強度が低下する。火災に遭うと引張強度は500℃で通常強度の約1/2,600℃では約1/3 になり自重を支えることも出来なくなる。このため「耐火構造」として使用するには「耐火被覆」が必要である。②錆やすい欠点がある。鋼材は空気中で錆やすいので、「防錆処理」が重要になる。③たわみや振動が大きい、温度による膨張や収縮があるなどの欠点がある。(3)軽量鉄骨造1)軽量鉄骨造①主材は軽量形鋼を用いた鉄骨造で「薄板鋼構造」あるいは「LGS 造」とも言う。②住宅など小規模建築物に使用される。軽量形鋼は厚さ4mm 以下の冷間ロール成形した形鋼で、軽みぞ形鋼・リップみぞ形鋼(C形鋼)・軽山形鋼・軽Z形鋼・ハット形鋼がある。③一般の鉄骨道の母屋・間柱・胴縁・根太などの補助部材や木構造用の梁としても広く利用されている。2)長所鉄骨道に比べ,以下の長所がある。①骨組が軽量で運搬組立が容易である②同重量の普通形鋼に比べ断面性能が大きい③使用鋼材量が少なく,工期も短いので経済的である3)短所一方、板厚が薄いため、以下の欠点がある。①部材にねじれが生じやすい②溶接しにくい③錆の影響を受けやすい