ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅰ-413-2-3 鉄筋コンクリート造(1)特徴「鉄筋コンクリート造」は、型枠で鋳型を造り、その中にコンクリートを鉄筋と一体になるように打ち込んだ「一体式構法」で、略して「RC 造」という。①耐震、耐火、耐久的、防音的で形が自由に造られるなどの長所と②自重が大きい、収縮亀裂が発生するなどの欠点がある。(2)鉄筋との相助関係コンクリートと鉄筋には次のような相助関係がある。これが鉄筋コンクリート造の成り立つゆえんである。①コンクリートの「圧縮強さ」と、鉄筋の「引張強さ」の長所を利用した構造である。②「粘り強い」鉄筋によって、コンクリートの「もろさ」を補う。③「火熱に弱い」鉄筋を、「熱容量の大きい」コンクリートで保護し、耐火性を付与する。④鉄筋とコンクリートの「線膨張率」が、ほとんど同じことを利用した構造である。⑤鉄筋とコンクリートの「付着力」を利用した、一体式構造である。⑥コンクリートは「アルカリ性」で鉄筋の「錆び:酸化」を防ぐ。(3)構造の概要構造形式には、主に「ラーメン式構造」と「壁式構造」がある。1)ラーメン式構造①通常、鉄筋コンクリート造は、基礎・柱・梁・床版(床スラブ)・壁からなるラーメン式構造のことをいう。6階建て程度以下の建物に主として用いられる。②ラーメン式とは、柱と梁などの接合部を堅固に一体となるように(剛に)接合した骨組をいう。外力を柱と梁の骨組で支持する「帳壁式」と、柱と梁の骨組に耐震壁を配した「耐震壁式」がある。③耐震壁式は耐震構造の「剛構造」の一つとして用いられている。■ラーメン式構造■壁式構造