ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

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概要

リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト

Ⅰ-422)壁式構造①「壁式鉄筋コンクリート造」といい、柱や梁を設けず、壁体と床版(床スラブ)などの平面的な構造体だけで構成される。②ラーメン構造より経済的に建てる目的で考えられた構造である。③壁が柱を兼ねて荷重を支えるため、耐力壁の長さが重要で、建築基準法による最低壁量の指定がある。④柱や梁の露出を嫌う比較的規模の小さい共同住宅や住宅の場合に使用される。上下階で壁の位置がずれる場合には不適当である。(4)工法の概要躯体工事として型枠工事・鉄筋工事・コンクリート打ち工事がある。1)型枠工事①コンクリートを打ち込むための仮設の枠組み工事で、仮枠工事とも言う。合板型枠工法やメタルフォーム工法などが用いられる。②合板型枠工法のせき板には12mm のコンパネ(コンクリート型枠用合板)を一般に用いている。③壁の型枠は端太材や角鋼管を配し、緊張ボルト類を用いて締め付ける。梁と床版の型枠はパイプサポートにより支持する。④建築基準法や型枠の存置期間の最小期間が定められ、型枠の取り外しや支柱の盛り替えは定められた規定により行う。2)鉄筋工事①柱は「主筋」と「帯筋」で、梁は「主筋」と「あばら筋」により構成される。床版や壁は細物鉄筋を加工して組み立てる。②鉄筋には丸鋼と異形鉄筋が用いられている。最近は、コンクリートの付着力を増すために「異形鉄筋」が多く使われている。③建築基準法で鉄筋の折り曲げ、末端のフック、継手と定着長さについて基準が定められている。3)コンクリート打ち工事①現在コンクリート工事の大部分は、予め製造工場において練り混ぜられたレディーミクストコンクリート(レミコンあるいは生コンという)が用いられている。②打込みは、コンクリートポンプ、バケット、シュートなどにより行う。③スラブや梁の垂直打ち継ぎはスパンの中央付近に設け、柱と壁の水平打ち継ぎはスラブ上端の位置とする。