ブックタイトルリフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
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リフォーム・メンテナンス 技能者育成テキスト
Ⅰ-573-5 墨出し3-5-1 墨出し建物の着工から仕上げの最後に至る全工期を通じて、一貫した基準により、建物の内外及び敷地周囲に境界線、基準高、通り心(親墨)、仕上げの逃げ墨などを出すことを「墨出し」と言う。建築工事の墨出しに用いる一般的な計量機器は、鋼製巻き尺、トランシット、レベル、下げ振り、水糸、墨つぼ等である。鋼製巻き尺を使用する場合には、張力及び温度の影響を検討しておく。鉛直線を求める最も一般的な方法は下げ振りによる方法である。この場合、風の影響を受けやすいので注意を要する。3-5-2 直角の出し方直角の出し方を以下の表に示す。項目内容かね直角のことを「かね」といい、直角を出すことを「かねを巻く」又は「かねを振る」と言う。かね尺直角に曲がった物差しで、短枝と長枝で構成され、「さしがね」とも言う。短枝裏面の内側は、表面の1/π倍(π≒3.14)の目盛り(丸目)である。長枝裏面の外側は、表面の√2 倍(×1.41)の目盛り(裏目)となっている。大がね各辺が3:4:5 の比の、現場でつくる大型の直角三角形の定規である。「三四五」とも言う。直角の出し方直角を出すには、上記の用具を利用するほかに、①直角三角形の辺の長さ比「3:4:5」を利用する方法、②コンパスを利用する方法、③トランシットによる方法がある。